高速道路のIC付近に差し掛かると度々現れる、キラキラと輝く西洋風のお城。
近くを通ると、遊園地か何かと勘違いした子どもにあそこへ行きたいと言われ、なんと答えていいのやら…。
そんな気まずい体験をした方は、日本に結構いらっしゃるのではないでしょうか。
そして、そんなシーンを長年人々に提供してきたのが、このホテルファミーです。
京浜道路の幕張IC出口すぐの場所にあり、近隣のラブホテル(UFO型の外観デザインで有名なホテルUFOなど)と共に、テーマパークのような子ども心をくすぐる風景を形成しています。
なぜわざわざそんな目立つ外観をしているのかと、この研究をしているとよく尋ねられますが、明確な理由は定かではありません。
ただ、ホテルファミーができた1970年代はもちろんインターネットなどはなく、ホテルを知ってもらい来館してもらうためには、高速で走る車からでも瞬時にその存在が認識できる広告展開が必要であったと推測されます。
その広告展開の手法の一つが、誰もが思わず目を引くデザインの外観にすることだったのではないかと、考えています。