名神高速道路を走っていると必ず目に入ってくる一宮IC沿いのラブホテル街。
その中でメルヘンな世界観を放っているお城型のホテルが、このCBCホテルです。
高速道路からも見えるインパクトのある外観は、中世ヨーロッパの城郭に見られる狭間胸壁やイスラーム建築風のドームなど、いくつかの建築要素が入り交じっており、架空の国の城へ来てしまったような錯覚を覚えます。
客室のインテリアも、駕籠を模したベッドのある和室から、ヨーロッパ貴族の社交界を彷彿とさせるイラストが描かれた洋室まで、いくつもの異なった世界がまるでオムニバス小説のように立ち並んでいます。
そんな多種多様な要素が入り混じるこのホテルですが、利用者にロマンチックな空想の世界を提供しようという一貫した意図が強く感じられ、それ故か段々と統一感のあるデザインとして見えてきてしまう不思議な空間でありました。
現在は大規模に改装されていますが、外観の一部や浴室のガラス窓など部分的にかつての名残りを伺うことができます。