東北新幹線仙台駅の一つお隣りにある古川駅。そこから歩いてすぐの場所にホテル赤いくつはあります。
東北新幹線大宮〜盛岡間が開業した1982年頃に開業し、開業時は地元の新聞に広告が出たそうです。
インテリアデザインは、ディスコやカジノなど80年代に作られたラブホテルで度々見られるテーマもありながら、蓄音器を模したベッドのある部屋など、このホテルでしか見たことのないテーマの部屋もいくつかありました。
その中でも私が気になったのは、「瑞巌寺」「青葉城」と書かれた石碑のある部屋です。
ラブホテルは利用者に非日常感を感じてもらうため、地域性を排除する傾向にあります。
ですが、ここでは県内にある(あった)寺院や城郭の名を石碑に刻み、客室入口の分かりやすい場所に置かれています。
何か特別な意図があるのか知りたいところでしたが、建設に携わったであろう開業時のオーナーは既に経営の手から離れており、残念ながらその真意を知ることはできませんでした。