ラブホテル研究家 ONI

【写真協力】昭和ラブホがフランスデビューしました。

かなり久しぶりのブログ更新でございます。
以前からブログ更新を頑張ると書いていたのにも関わらず、このあり様です。
ただ、ノルマのようにしてしまうと、楽しくやっていた活動がどんどん苦しくなってきてしまうような気がするので、今後ものんびりやれればと思います。

さて、冒頭のタイトルのことですが、昭和ラブホがフランスにできたとかそういうことではなく、フランスの出版社Lapérouse Éditionsから先日発売された、AU LIT! UN MONDE FABULEUX(意訳:素晴らしきベッドの世界)という本に、私の撮影された写真が掲載されましたのであります。

どうですか!このオシャレな表紙!
オシャレなホテルのラウンジとかに飾られてそうな大型本に、昭和のラブホテルですよ。
これはラブホファンの新たな層を獲得できるチャンスなのではないでしょうか!

で、この本がどんな本かと言いますと、様々な時代や国、また用途のベッドが掲載された写真集なのですが、ベッド(というか人間の寝床)が生まれてからの歴史や、寝る以外の用途で使われるベッドの紹介、また絵画や映像などでベッドがどのように描かれたのか等、ベッドに関する様々な情報が詰まった大図鑑のような本となっております。
文章もたっぷりで読み応えバッチリでございます!
(まあ全文フランス語なんですけどね…)

私が撮影したラブホテルの写真は「愛の巣」という章の中で出てきます。
この章では性行為のために設られたベッドの写真や絵画が登場します。

私が撮影したラブホテルの写真は4カット掲載されています。
車型のベッド、貝殻のベッド、ヨーロッパ宮殿風のベッド、そして私も何をテーマにしたのかよく分かっていない不思議な形のベッド。
フランスの編集者から写真提供の相談が来た時に、もっとたくさんの候補を送ったのですが、なぜかこの4枚に落ち着きました。
候補の中には、もっとコンセプトが分かりやすく華やかなベッドもあったのですが(例えばディスコ風の部屋とか、メリーゴーラウンド風ベッドの部屋とか)、フランス人的には微妙だったようです。
どの部屋に魅力を感じるかも国民性が出るのでしょうか。
様々な国の人にアンケートを取ってみたくなりました。

「愛の巣」の章の他のページには、こんなベッドも掲載されていたりします。

このベッド、四隅に4人の女性が立っているのではなく、4体の女性のブロンズ像を立たせているのです。
これまでラブホテルを取材する中で、落ち着いて寝られないなと思うベッドにたくさん出会ってきましたが、こんなにも落ち着かないデザインのベッドは初めて見ました。
しかもよく見るとブロンズ像の女性、みんな寝てる人の方を見ています。怖すぎです。
このベッドが誰が何のために作ったものなのか知るため、横に書いてある説明をgoogleレンズで翻訳を試みたのですが、あまり意味が分からず…。
もしフランス語が堪能な方がいらっしゃいましたら、ぜひとも教えてください…!

というような感じで、古今東西の興味深いベッドがたくさん出てきますので、是非機会があればご覧ください。
ただ日本では気軽には手に入らないようで、紀伊国屋書店さんでは注文すればフランスから取り寄せてくださるそうです。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9782381820156
↑ご注文はこちらから!

本の情報については以上ですが、フランスといえば最近、日本のラブホテルから着想を得た「ラブ・ルーム」という施設が増えているそうです。
ラブ・ルームについては下記の記事が詳しいので、是非ご覧ください。
https://newsphere.jp/business/20220808-1/

ラブ・ルームが増えたり、本でラブホが紹介されたり、これはまさかフランスでラブホブーム起こってます?
これすぐにフランスに取材に行った方が良いやつですか?
(コネも金もありませんが…)

日本でもまだまだ行けていないホテルは沢山ありますが、海外のラブホも要チェックですね!
頑張ってお金貯めます!

【本日の一枚】
こちらは4年前に中国上海に訪れた際に訪問したラブホテルの一室です。
丸い形のダブルベッドが昭和のラブホテルを彷彿とさせますね。
中国のラブホテルのwebサイトを見ると、一部の施設では日本が発祥と記載されていたりするので、日本からの影響はあるのだと思われますが、誰がいつどのようにして日本のラブホ文化を中国に持ってきたのかは定かではありません。
そのあたりも調査したいなと思っています。